“さよなら”は思い出と共に

mk2thmoon2005-11-08

ナリタトップロード急逝


平成11年菊花賞馬のナリタトップロード(牡)が7日午前1時、繋養先の北海道・早来の社台スタリオンステーション心不全のため急死した。まだ9歳という若さだった。
トップロードは今年1月に膀胱結石を発症し、内科療法で治療してきたが、10月8日に結石の摘出手術を行った。術後の経過は良好だったが、11月5日に疝痛(腹痛)を発症し、治療を行っていたところだった。


デビュー戦を含め全30戦中25戦で手綱を取った主戦ジョッキーの渡辺薫彦騎手は「私にとってはかけがえのない存在。大変ショックです。今後は彼の分も頑張っていかねば、と思います」とコメント。唯一のGIをトップロードで獲得しただけに、急死に衝撃を受けている。


(「サンスポ」より一部抜粋)

また馬の話かと、思われるでしょうが少しお付き合い下さい。


トップロードは99年のクラシックで、アドマイヤベガ*1テイエムオペラオーと共に“3強”と呼ばれ、みごと菊花賞のタイトルをつかみました。
しかし、古馬になってからの2000年、2001年は競馬ファンならずとも知られているテイエムオペラオーの背中を常に見て終わる結果が続きました*2
いつの頃か、私にとってトップロードは切るか切らないか*3いつも頭を悩ませる馬になってましたね。どちらかと言えば切ったことの方が多かったと記憶しています。



そんなわけでトップロードという馬自体にはそこまで強い思い入れはないんです。
ただこの馬の活躍していた時期(99年〜02年ごろ)は私が一番競馬にはまっていた時期なんですね。当時私は東京競馬場(府中)の近くに住んでいたので開催期は毎週のように競馬場に足を運んでいました。
トップロードの死を知った時は、疎遠になっていた古い友人の訃報を突然知らされた気分になりました。思い入れは無いはずなのにとても切ないです・・・。
トップロードが残した子供はわずか3世代*4菊花賞覇者の子としてふさわしいレースをしてくれることを願っています。




ナリタトップロード


父:サッカーボーイ
母:フローラルマジック
主戦騎手:渡辺薫彦
主な勝鞍
きさらぎ賞 弥生賞 菊花賞 阪神大賞典(2年連続) 京都記念 京都大賞典

*1:この馬もちょうど1年ほど前に死んでしまった

*2:この時期の古馬戦は1着テイエムオペラオー。2着メイショウドトウというレースが延々と繰り返されていた。“穴党”にはちっとも面白くない展開だ

*3:馬券を買うか買わないか

*4:初年度産駒は来年デビュー