落ちろ!蚊トンボ!

はい、そんなわけで劇場版「機動戦士Zガンダム〜星を継ぐ者〜」が来週公開です。ガノタの端くれとしてはこの話題に触れないわけにはいけないので。
「Z」がどんな作品か一言で言うと頭のおかしい人がいっぱい出てくる話ですね。
まず主人公のカミーユからしておかしい。物語序盤で奪ったガンダムMk-2のバルカンを生身の人間に向けて掃射するシーンがある。さらに「一方的に一方的に殴られる痛さと恐怖を教えてやろうか!」なんて言っちゃったりしてる。他にも自分で打ち落としておきながら「出てこなければやられなかったのに」と言ったり、上官であるクワトロ(シャア)を「修正してやる!」と殴りとばしたり(殴られたシャアは「これが若さか・・・」と言って涙。意味不明である)と、かなり危ない言動が目立つ。こんな人が主人公である。
カミーユ以外にも、気に食わない上官を艦橋ごと吹っ飛ばすおっさん(ヤザン)とか、男に走って敵に寝返るお姉さん(レコア)とか、挙げればキリがないけど、極めつけはなんと言ってもカツ・コバヤシだろうな。1年間戦争のころはホワイトベースのマスコット的存在だった、カツ・レツ・キッカのトリオだが、カツはずいぶんわがままに育ったようである。勝手に出撃するし、捕虜は逃がすし、その捕虜のサラに惚れるし。しょっちゅう誰かに怒られていたような記憶がある。まぁ、最後には死んじゃうんだけどね…。ちなみに私は今やってる「SEED DESTINY」のシン・アスカを見ていると彼のことを思い出す。よく似てると思うぞ。
あと「Z」という作品は本当によく人が死ぬ。出てきたキャラクターの大半はお亡くなりになったんじゃないかな。カミーユだって最後は精神崩壊してしまうし。富野さんらしい作品と言えばそうなんだけど、今思い返してみるとすさまじい話である。
富野さんといえば、かつて「Z」を「勝手にいじられた作品だ」と言って激昂しておられたけど、20年経って公開される劇場版のことはどう思ってるんだろうね。気になるところである。
なんか「Z」の変なところばっかり書いちゃったけど、作品自体は好きなので悪気はないです。劇場版がTV版とどう変わっているか早く確認したいですね。見てきたらまた感想でも書きましょう。